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TOEIC改訂(リニューアル)の正しい対策

今回はリーディングに関するお話をいたします。

日本人が苦手なリスニングと違い、リーディングは中学・高校でしっかりとやり
ますから、日本人は得意なのではないか、と思いますが、

実はそこまで得意というわけでもないのです。

「なかなか真っすぐに読めず、読み返してしまう」
「文を読むのが遅くて…」

などの悩みを抱えている人はとても多いのです。



■まず真っ先に直してほしいこと


日本人は中学・高校でリーディングを6年間やってはいるものの、
その分、逆に変なクセがついてしまっていることが多いのです。

中学・高校では、

試験では「下線部を日本語に訳しなさい」
授業では「次の英文を日本語に訳してください」

と英語を日本語に訳すことが求められます。


しかし、これは

「日本語に訳すことが、英語を読むのに有効な手段だから」

ではなく、

「日本語に訳させれば、生徒がどれだけ英語を理解しているか評価できるから」

なのです。


ご存知の方が多いかと思いますが、日本語と英語では語順が大きく異なります。

例えば、

I think that that game was great.
「私はあの試合は素晴らしかったと思います」

は英語では動詞(V)はthinkで、2語目にあります。

一方、日本語の動詞「思います」は一番最後にあります。



■日本語の順番で読まないこと


単語単位で、「game=試合」のように日本語にする程度ならかまいません。

しかし、文単位で、すべて日本語に訳して読もうとすると、
英語を真っすぐ読めなくなってしまうのです。


極端にすれば、↓のような思考になってしまうのです。

I think that that game was great.

「えーと、私は、思います。あの試合は、だった。素晴らしい、
 あー、"あの試合は素晴らしかった"か、えーと、最初はなんだっけ?
 私は思う。あ、そっか、ということは、"私はあの試合は素晴らしかったと
 思います"だな」


見てみるとわかりますが、英文を3度も読み直しています。

この英文は決してむずかしい英文ではなく、かなり簡単な英文です。
この英文ですらこうなってしまうのですから、

Since it was established in 1903 by Fred Johns, who was a son of a
farmer, this prestigious hotel has been known for its hospitality.

のように長い文になったら、読み直してしまう確率、回数ともに上がってしまい
ます。


当然のことながら、読み返せば、それだけ読むスピードが遅くなります。

TOEICなどの試験では、何度も読み直していては時間切れになってしまいます
し、洋書・英字新聞も読むのに時間がかかり過ぎてしまいます。



■まずはこの2つを鍛えること


では、日本語の順番ではなく、英語の順番で真っすぐに読むにはどうしたらいい
のでしょうか?

それには、まず原材料が2つ必要です。


その原材料とは「語彙」と「英文法」です。

「リーディング力を上げたい。だったら、英文を読みまくらなきゃだめでしょ」

と安易に、いきなりリーディングの練習を始めてしまう人が多いのですが、
そうではなく、リーディング力をつけるには下地が必要なのです。


リーディングは応用であり、語彙と英文法の基礎ができていることが必要なので
す。


語彙が必要なのは皆さん納得いただけると思います。

「知らない単語を文脈から推測する力」
「言いたい意味の単語を知らなくても、知っている単語で説明する会話力」

も必要ではあるのですが、知らない単語ばかりではどうしようもありません。


しかし、英文法というと、すぐに納得してくれる方もいらっしゃいますが、

「え? 英文法って問題を解くためのものでしょ? TOEICとか受けないから
 自分には必要ないですよ」

「私は英会話を目標としています。英会話に英文法は必要ないと聞きましたが」

というように、誤解されている方も多いのです。


英文法というと、

「問題を解くために勉強するためのもので、TOEICなどの試験を受けないのであ
 れば、不要」

と思われている方もいらっしゃいますが、学校で英文法の問題を解かせるのは、

「問題を解けることが重要だから」

ではなく、

「問題を通して、英文法を理解しているかをチェックするため」

であって、あくまで評価方法に過ぎず、問題が解けることは目的ではないのです


英文法とは英文の構造の知識であり、英文を真っすぐに読むのに必要な知識なの
です。

Since it was established in 1903 by Fred Johns, who was a son of a
farmer, this prestigious hotel has been known for its hospitality.

のように、長い英文になると、読み返してしまう方は、まず間違いなく英文法の
力が不足していると言えます。



■英文法がわかっていれば、何が来るかわかる


英語は確かに日本語と全然違う順番で並んでいますが、
何も不規則に並んでいるわけではなく、ちゃんとした順番で並んでいるのです。

英文法とは、その英文の構造の知識なのです。

英文法がわかっている人なら、

Since it was established in 1903 by Fred Johns, who was a son of a
farmer, this prestigious hotel has been known for its hospitality.

「since、次はSVだな、it was established、あとは副詞が来るかな、
 in 1903、まだ副詞が来るかな、by Fred Johns、who was関係詞で、第2文型
 だな、次はCだな、a son of a farmer、カンマが来たから、本文だな。
 this prestigious hotel has been known、はいSV完成。あとは副詞だな。
 for its hospitality。なるほどね」

と、英文がどういう構造になっているかがスラスラと読み取れて、真っすぐに
読めるというわけです。


↑では思考を文字にしたので、長く見えますが、英文法ができていて、
リーディング練習もした人なら、↑のようなことを考えなくても無意識に真っす
ぐに読めるようになります。


このように、まず、リーディング力をつけるには、闇雲に英文を読みまくるので
はなく、

・語彙を鍛える
・英文法を鍛える
・単語の単位なら日本語に訳してもいいが、英文全体を日本語に訳さない
・真っすぐに読むように心がける

という点が重要なのです。


冒頭でもお話しさせていただきましたが、

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