今回は英語学習全般に関するお話です。
「英語は、暗記してナンボ」
「英語は、とにかく作業をこなすもの」
と思っている方は要注意ですよ。
■学校の英語は「作業」ですが…
中学・高校時代の英語と言うと、やたらと「作業」が多いですよね。
「頭を使わず、とにかく〜をひたすらやる」
ってヤツです。
・ひたすら単語を書きまくって、身体で単語を覚える
・ひたすら英語をひたすら日本語に訳す
・ひたすら英文法の問題を解きまくる
・ひたすら英文法の解法パターンを暗記する
・ひたすら英文を暗唱する
・ひたすら英文を音読する
確かに、英語では作業的なことも必要なことがあります。
中学のごく初期、アルファベットも大して書けない。
dogやcatなど、ごく簡単な単語も書けないようなレベルでしたら、
ひたすら書きまくることも大切です。
また、発音やイントネーションなどに関しては、とにかく練習。
ネイティヴの真似をしまくるのが効果的です。
ただ、基本的に、学校英語を終えてから(つまり、大学生・社会人)の英語では
私は作業より、思考をする学習をオススメいたします。
■作業はつまらない。思考は楽しい
まず、単純な理由として、
・作業はつまらない
・思考は楽しい
という理由が挙げられます。
「単語帳に載っている単語をひたすら暗記する」
「英文を読んだり聞いたりして、知らない単語が出て来たらそれを調べる。
そういった過程を通じて、語彙力を高める」
100人中100人とは行かないでしょうが、
多くの人が後者の方が楽しいと感じるはずです。
単語帳にも確かに例文はありますが、
それは非常に短いですし、中身としてはあまり面白くありません。
なので、基本的には「作業」的な「暗記」になります。
一方、英文を読んだり聞いたりするというのは、その英文の内容を楽しむことが
できます。
単語帳のような、短く、状況をイメージしづらい英文と違い、
ある程度まとまった内容の英文であれば、なんかしらの内容があります。
それに、「英文を読んでいる」「英文を聞いている」という実感があり、
「英語に触れている」という実感があります。
ゴルフで例えて言うなら、
ただ単に素振りをしているだけなのと、
コースに出て、実際にボールを打っているような違いがあります。
英文法では、なんだかわからないけど、
ただ単に「これはこういうもの」と暗記するより、
「これはこういう仕組みになっている。
だから、こういう形が正しくて、これが間違っているんだ」
と、しっかりと論理的に理解できて、謎が解けた方が面白いですよね。
「英語は勉強でしょ? 勉強って言うのは辛くて当然。
それなのに、楽しさどうこうを考えるのは変じゃない?」
と思う方もいらっしゃるかと思いますが、
楽しい方が長く続くことは否定できないですよね。
それに、英語学習って、必ずしも辛い物じゃないんですよ。
なんでもそうですが、努力が必要な物であっても、
仮に、それを楽しいと感じたら、もはや努力とは感じず、自発的に一杯やりたく
なるものなんです。
■思考を使った方が力がつく
そして、作業ではなく思考が必要な、何よりの理由は、
その方が効果的だからです。
特に、英文法やリーディング、英会話ではその傾向が顕著。
よく、問題を解いていて、
「これはこういうもの」と覚えていても、似たような問題で間違ってしまったり
いつも「解説を読んでも全然わからない」
というようなことが多くありませんか?
これは、本来は思考で学習すべきところを、無理矢理作業で済まそうとしている
ために起こる現象です。
例えば、よくメルマガで例題として使う問題、
This is the hospital ------ I visited yesterday.
(A) where
(B) which
(C) who
(D) why
答えはBなのですが、
「場所が先行詞の場合は、whereだ」
と覚えているがために間違えてしまう方は本当に多いです。
でも、そうではないんです。
そこで、しっかりと思考を使って修正できる人はいいのですが、
無理矢理作業で突き進むと、
「場所が先行詞でも、visitがあるとwhichが答えみたいだな」
と、適当に、暗記で済ませてしまい、
This is the hospital ------ I visited Kenny yesterday.
(A) where
(B) which
(C) who
(D) why
のような、似た問題で引っかかってしまいます。
この場合、答えはAです。
しかし、思考を使っていれば、何らむずかしい問題ではありません。
「前者の問題は、visitは第3文型の動詞なのに、Oがない。
Oは必ず必要で、Oになれるのは名詞だけ。
なので、答えは名詞のwhichになる。
後者の問題は、visitのOにはKennyという名詞がある。
Oは必要だが、1つしか入れられない。
なので、答えは、文の構造に無関係な副詞のwhereである」
とわかるのです。
適当に、感覚や暗記で済ます「作業」ではなく、
「なぜか」を考える「思考」で学習した方が、英語学習はずっと効果的です。
■なぜ、学校では「作業」が多いのか
「でも、学校では作業的な勉強の指導が多いじゃないか」
と思うかもしれません。
でも、それには理由があるのです。
まず第1に、教える対象が中学生、高校生と言う、若い人たちです。
高校生だとそこまでではないでしょうが、
中学生となると、まだまだ子どもです。
論理的思考能力が大人ほど発達していません。
「なぜか」を徹底的に説明しても、
なかなか理解できないことがあるのです。
なので、仕方がなく、「これはこういうもの」と覚えさせるようにせざるを得な
い部分があるのです。
また、1人1人が自分自身で考えて学習する大人の英語学習と違い、
学校では、多くの生徒に同時に教えなければなりません。
そうすると、どうしても、遅れが出てくる生徒というのが出て来ます。
本来なら、遅れている子のために時間を割いて、
ちゃんと理解できるまで説明してあげるのがいいのでしょうが、
そうすると、進行が遅れてしまい、カリキュラムが消化できなくなってしまいま
す。
なので、仕方がなく、応急措置的な処置として、「これはこういうもの」と覚え
させざるを得ないわけです。
でも、大人になったら、論理的思考能力が発達していますし、
自分自身のペースで学習できます。
なので、大人になったら、しっかりと「思考」する英語学習が必要なのです。
■大人になってからも必要な作業
しかし、そうは言っても、大人になってからも必要な「作業」はあります。
例えば、先ほど、語彙学習は
「英文を読んだり、聞いたりして、その中で出て来た知らない単語を覚えるのが
いい」
と言いましたが、それには1つ前提条件があります。
それは、「すでにある程度語彙力があること」です。
英文を読むには、すべての単語を知っている必要はありません。
でも、知らない単語ばっかりだったら、全然読めませんよね。
なので、「英文を読んだり、聞いたり」という行為ができるようになるために、
最低限、基礎語彙を身に付ける必要があります。
それには、基礎語彙を効率よくリストアップしている単語帳が効果的です。
そして、その単語帳をやる学習は、どうしても作業的にはなってしまいます。
また、発音・イントネーションは、基本的には、ネイティヴのモノマネです。
これも作業的な学習と言えます。
しかし、逆に言うと、作業的な英語学習はそれぐらいのものです。
語彙も基礎語彙ができた後は、英文を読んだり聞いたりして覚えるのがベスト。
英文法に関しては、完全に思考で学習すべき物と言えますし、
リーディングについても同様。
リスニングは「スピードに慣れる」「英語の音を聞く能力を養う」という面では
作業的な要素もありますが、英文の内容を理解することに関してはリーディング
と同様、やはり「思考」です。
以上が今回のお話になります。
中学・高校時代は、どうしても、「何も考えずに、ひたすら…」という作業が多
いので、その流れで、大人になっても、同じように英語学習をしてしまっている
方が多いですが、大人になってからは、論理的思考を使って英語学習をすべきで
す。
特に、その傾向が顕著なのが、英文法。
英文法は、1からの理解の積み重ねであり、
解説が理解できないのは、そこまでの前提知識がないことが原因です。
でも、基礎からちゃんと理解を積み重ねて行けば、
ちゃんとわかるようになって行くものです。
英文法を学びたい方には、冒頭でお話させていただいた
「1年でTOEIC 900! 分かる! 解ける! 英文法!」
→<
http://51.thebelltree.com/grammar51.htm >
がお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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