今回はTOEICの550〜750ぐらいで壁に当たった場合のお話をいたします。
現在、このぐらいのスコアの人はもちろんですが、
「今はこれより下のレベル」の方にも参考になるお話です。
今のうちに、「中級者がぶつかる壁」を知っておけば、
将来そうならないような学習ができるからです。
■中級レベル
TOEIC 550〜750ぐらいというと、中級者というレベルに属します。
(主観的な基準ですが、TOEICで言うと、500〜800あたりが中級者かと思います)
TOEICは、あくまで試験なので、必ずしも実力がそのままスコアに反映されない
こともあるので、550〜750というのは、あくまで目安ではありますが、
このあたりのスコアで、壁に当たる人というのはけっこう多いのです。
・TOEICを受け始めたときから、このぐらいのスコアで、
そこからあんまり伸びていない方
・TOEIC受けはじめたときは、もっと低いスコアで、そこからは伸びて来たのだ
が、このあたりのスコアになったときから伸び悩むようになってしまった方
大きく分けると、この2パターンになります。
後者の場合は、言うまでもありませんが、
中級レベルというのは、
「初心者レベルではないのだから、ある程度は英語力が向上したという経験」
があります。
前者の「TOEICを受け始めてから伸び悩んでいる」場合だって、
TOEICを受けるようになってからはそうかもしれませんが、
最初から中級レベルのスコアが取れてしまうということは、
「それまでにある程度の英語力を身につけている」ことを意味します。
「英語力が向上した経験がある」ので、このレベルの方は、
ある程度、自分の学習スタイルというのが決まっています。
そして、そのスタイルで向上したのですから、
そのスタイルにはある程度、プライドを持っています。
しかし、そのスタイルでやってきて、中級レベルまでは来たのだが、
そこで、壁に当たってしまって、中級レベルを突破できない。
これが、中級者の悩みだと思います。
■中級レベルで壁に当たる人の共通項
今まで、私は9年以上に渡って、10,200名以上の方に英語指導をさせていただい
て来ましたが、中級レベルで壁に当たっている人には、ある共通項があります。
人は人によって学習スタイルが違います。
なので、必ずしも全員に当てはまるわけではありません。
しかし、かなり多くの方が、当てはまる傾向です。
特に、先ほどお話した、2つの伸び悩みパターンのうち、後者の
「TOEIC受けはじめたときは、もっと低いスコアで、そこからは伸びて来たのだ
が、このあたりのスコアになったときから伸び悩むようになってしまった」
というパターンの方はその傾向が顕著です。
例えば、
「最初は500で、650までは来たけど、そこで伸び悩んでる」
というようなパターンですね。
その共通項とは、
「ある程度、いい加減に感覚で突き進んで来てしまった」
という点です。
「なんとなくこれが正解だと思う。あ、合ってた。これでOKだな」
「よくわからないけど、こういうものだと覚えておけばいいんだな」
「単語や熟語を一杯覚えて、その意味を知っていれば何とかなるんだ」
「とにかく、問題を一杯解いて慣れるんだ」
「リスニングを一杯こなせばリスニングセクションは大丈夫」
「リーディングには、ひたすら英文を読みまくるのが効果的」
というように、
・感覚や勘、フィーリング
・理解を伴わない暗記
・物量作戦による力技
こういったことで点数を上げて来た方は要注意です。
■感覚、暗記、物量作戦も悪くないが
何も、感覚や暗記、物量作戦が悪いと言っているのではありません。
感覚で毎回正解できるような問題があるのであれば、
わざわざそれを深く掘り下げて考えなくても良いと思います。
単語や熟語はどうしても必要ですし、それは暗記すべきものです。
「なんでcarは車と言う意味なんだろう」と考える必要なんてありません。
英語の実力は"最終的には"、どれだけの英語に触れたかで決まります。
特にリスニングは、量が物を言うので、たっぷりとやるべきです。
ただ、これだけでは、限界があるのも事実です。
「感覚」「暗記」「物量作戦」
これらに共通して欠けているのは、
「論理的な理解」
です。
「いろいろ考えずに、感じればいい」
「いろいろ考えずに、覚えておけばいい」
「いろいろ考えずに、量をこなせばいい」
と、どうしても、「考える」ことがおろそかになってしまうのです。
■論理的理解を伴わない学習の問題点
これの何が問題かというと、
まったく応用が利かないという点です。
例えば、↓の問題。
This is the restaurant ------ I had a hamburger the other day.
(A) where
(B) which
(C) who
(D) whom
これは解ける人が多いと思います。答えはAのwhereですね。
でも、これ「場所が先行詞だから」と単純に感覚で解いてませんか?
場所が先行詞でも、whereが答えとは限りません。
(以下の問題は↑と選択肢が同じと考えてください)
This is the restaurant ------ I visited yesterday.
これも、先行詞が場所ですが、答えはBのwhichです。
この時点で解けなくなってしまう人もいると思いますが、
「visitという動詞の後ろに名詞がない。
そういうときは、whichが答えって、覚えてますよ〜」
と解ける人もいると思います。
じゃあ、これはどうでしょうか?
This is the restaurant ------ my brother called the best restaurant
in the city.
これは、callの後ろにちゃんと、名詞がありますが、
答えは、やっぱりwhichです。
じゃあ、callがあったら、whichかというとそうではない。
This is the restaurant ------ my brother called Ichiro the best
outfielder.
これはwhereが正解です。
このように、「論理的理解」を伴わない学習では、応用が利かずに、
ちょっとひねられると、解けなくなってしまうのです。
こんな応用問題はいくらでもできます。
This is the restaurant ------ my friend said serves the best hamburger.
This is the restaurant ------ my friend said one of their waiters was
rude.
This is the restaurant ------ my friend said Rachel liked very much.
This is the restaurant ------ my friend and I ended up staying at
for two hours because of the heavy rain.
似たような問題で、答えは、それぞれ
which
where
which
which
です。
■解ける問題がなくなってきて壁にぶつかっている
先ほどもお話ししたように、感覚、暗記、物量作戦も必要です。
だからこそ、それだけでも中級レベルまでスコアが上がることがあるのです。
でも、中級レベルから上を目指そうと思ったら、
それだけでは解けない問題も解けるようにならないといけません。
つまり、感覚、暗記、物量作戦だけで解ける問題はもう捕り尽くしてしまい、
これ以上「解ける問題」を確保しようとしたら、論理的理解で解く問題にも手を
出さないといけないのです。
従って、今までの学習スタイルから、論理的理解を伴う学習への転換が求められ
るというわけです。
■感覚が論理でもわかるように
メルマガで何回もお話しさせていただいたように、
英語は1からの知識の積み重ねです。
例えば、先ほどの関係詞の問題を理解しようと思ったら、
関係詞の知識のみならず、それより前の知識も必要です。
例えば、品詞、文型、副詞、前置詞、準動詞、第5文型、などなど…。
人によって個人差がありますが、人によっては、
TOEICのスコアは中級レベルであっても、感覚で突き進んでしまったがために、
一番最初の基礎分野も理解していない恐れがあります。
そのため、場合によっては、基礎から学び直すことになり、
「なんで中級者の自分がこんな基礎を…」
と感じることもあるかもしれません。
ただ、中級者だと、論理的に理解していなくても、何となく感覚でわかっている
部分があるだけに、普通の人より理解が早いです。
普通の人だと、本当に最初から学ぶのですが、中級者だと、
「あー、これはこういうことだったのか!」
という、「感覚が論理につながる」ということがあるからです。
英語は積み重ねである以上、基礎から学ぶ必要があります。
でも、中級者はこういった有利な点がありますし、
こういった「気づき」があると楽しいですので、
そこまで「基礎から」と身構える必要はありません。
もちろん、冒頭でお話させていただいた
「1年でTOEIC 900! 分かる! 解ける! 英文法!」
→<
http://51.thebelltree.com/grammar51.htm >
は、論理的理解を伴った講座になり、
中級者の方が学ぶにはぜひオススメですので、
ぜひお役に立てれば幸いです。
■初心者の方は
以上が今回のお話になります。
初心者の方には、直接は関係ない話でしたが、
将来的にこういう壁に当たることを避けるために、
今から、論理的理解を伴った学習をしておくことが重要だということはおわかり
いただけたと思います。
初心者の方にも、
「分かる! 解ける! 英文法!」
→<
http://51.thebelltree.com/grammar51.htm >
また、これがむずかしい方には、
「ゼロからの英語やり直し教室 New Beginning」
→<
http://51.thebelltree.com/newbeginning24.htm >
で、しっかりと、論理的理解を伴った学習でお役に立てれば幸いです。
※:あくまで主観ではありますが、TOEIC 500以下や、「前置詞や従属接続詞を
なんとなくでもわかっていないレベル」の方は後者の「ゼロからの」の方
がオススメです。
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