前回もお話させていただきましたが、1月は1年を通して、一番英語学習の熱が
高まっている時。
「今年こそ英語を!」「今年も英語を!」
と意気込んでいる方が多い時期なんです。
今回は、そんな英語学習熱が高い時期に、「英会話ができるようになりたい」と
いう方向けのお話になります。
英会話と言うと、「考えずに感じろ!」と言われたりしますが、
その意味を誤解してしまうと、英会話は上達しません。
感覚も必要ですが、考えることも同様に必要なのです。
■英会話本番でいろいろ考えているヒマがないのは事実
英会話というと、多くの人が苦労するのが、「スピード対応」です。
つまり、瞬時に何を言うのかを考えて、
それを実際に口で言わなければならないことです。
「考える時間」が極端に短い、あるいは「ない」と言ってもいいほどです。
同じ「自分で英文を作る」であっても、メールやライティングは、
考える時間があります。
「こう言えば(書けば)いいかな?」
と考え、
「これだと間違いかな? この英文で正しいかな?」
と考える時間がありますし、
間違っているのなら、修正することだってできます。
ところが、英会話では、相手が目の前にいて、あなたの答えを待っています。
なので、すぐに言うべきことを考え、
それを正しい英文にしなければなりません。
あまりに考える時間がないため、
いろいろ考えていると、会話が極端に遅くなってしまったりします。
そのため、英会話では、
「考えるな! 感覚でしゃべるんだ!」
とよく言われます。
「考えていたら会話が進まない。
それよりは、多少間違えてでも、スムーズに会話を進めるべきだ」
ということです。
■後の反省や、考える時間がある場合は別
このように、「英会話本番」では、考えていたら会話が成立しない。
多少間違えても仕方がないから感覚でやるべき、というのは一理あります。
多少間違えてもネイティヴは理解してくれることも多いですし、
・正しいことを言うけど、あまりに考える時間が長く会話がスムーズじゃない人
・間違えるけど、意味がわかることが多いし、会話がスムーズに進む人
でしたら、ネイティヴは後者の方を好むのは事実です。
ただ、これはあくまで「英会話本番」での話です。
英会話が終わった後の反省の時間、
あるいは考える時間がある場合ではまったく話が異なります。
英会話本番では、「間違っても意味が通じた」で済むかもしれません。
でも、ずーっとそのままでいいのでしょうか?
例えば、「疲れていたので、私はソファーの上で寝た」という意味で、
Because tired, I slept on the sofa.
と言ったとします。
でも、これは間違った文であり、本来は、
Because I was tired, I slept on the sofa.
と言う必要があります。
しかし、ネイティヴには間違った言い方でも意味が通じました。
では、このままずーっと、Because tired, I slept on the sofa.でいいの
でしょうか?
「間違っているけど意味が通じるからいいや」で、このままずっと貫き通して
いいのでしょうか?
良くないですよね?
英会話本番では考える時間がないので、とっさに
Because tired, I slept on the sofa.
と言ってしまったかもしれません。そして、それは仕方がないことです。
でも、英会話本番が終わった後に、
「あー、あそこは間違っていたな。
Because I was tired, I slept on the sofa.と言わなければならなかった
よね。
次回からは気をつけよう」
と反省しなければ、ずーっと間違った英語で貫き通すことになり、
進歩がないのです。
また、英会話本番であっても、ミスを指摘されることがあります。
これは人にもよるのですが、
Because tired, I slept on the sofa.
と言った場合、
「間違ってるけど、意味がわかるからいいや」と指摘しないネイティヴもいれ
ば、
「意味がわかるけど、間違っているから指摘しておこう」と指摘するネイティヴ
もいます。
指摘されない場合はいいですが、指摘された場合は、
ちゃんと考える必要があります。
指摘するネイティヴは
「それはおかしいから、ちゃんと"なぜそれが間違いなのか"考えて、
次回以降直してほしい」
と思っているのです。
ですから、ちゃんと
「なぜBecause tired, I slept on the sofa.だと間違いであり、
なぜBecause I was tired, I slept on the sofa.とすべきなのか?」
を考える必要があります。
それを適当に、
「間違っているから、意味が通じてるからいいでしょ」
「ふーん。そんな感じなのね」
と真剣に考えないのでは進歩しません。
「なぜ間違いか、なぜこうすると正しいか」がわかっていなければ、
次回以降も、似たような間違いを繰り返すでしょう。
例えば、「走っていたので、私は着信に気づかなかった」を、
Because running, I didn't notice the call.
としてしまうかもしれません。
(正しくは、Because I was running, I didn't notice the call.)
このように、「考えずに感覚で!」と言えるのは、
あくまで英会話本番でのこと。
本番後の反省の時間だったり、
本番でも、指摘される等して、考えるべき時間はちゃんと論理的に考えなければ
ならないのです。
そうでなければ、いつまで経っても進歩せず、
「意味が通じるけど、しょっちゅう間違えている」
という状態が続きます。
それに、意味が通じればまだいいですが、
間違った英語の場合、意味が通じない、あるいは別の意味に取られるケースも
多いんです。
■考えられるためには英文法が必要
このように、英会話本番はともかく、反省の時間等では、考えることが必要。
そして、考えられるようになるためには、必ず英文法が必要なのです。
英文法というと、英会話と対極の存在で、
「英会話には英文法は不要」と誤解している人も多いのですが、
まったくそんなことはありません。
先ほどの例のように、
「なぜこれだと間違いなのか?
なぜこうしないといけないのか?」
というのは、英文法の知識に基づいているのです。
例えば、
Because tired, I slept on the sofa.
だったら、
「becauseというのは従属接続詞。
従属接続詞というのは、後ろに文を置いて、必ず"従属接続詞+文"という
セットで使われる。
それなのに、becauseの後ろにあるのはtiredだけ。
普通の文なら、
Tired.
だけで済ませたりしない。
文というのは必ず主語(S)、動詞(V)があって成り立つもの。
I was tired.
としなければならない。
だから、becauseの後ろにも、tiredだけじゃなく、I was tiredを置く
必要がある。だから、
Because I was tired, I slept on the sofa.が正しいのだ」
と英文法の知識がなければ、
「なぜBecause tired, I slept on the sofa.が間違いで、
なぜBecause I was tired, I slept on the sofa.が正しいのか」
がわかりません。
ですから、英文法の知識がなければ、本番後の反省でも修正できませんし、
そもそも間違いだと気づかないかもしれません。
それに、せっかくネイティヴが指摘してくれても、
「なぜ間違いで、なぜこうすべきか」がわからず、進歩しないのです。
英会話にも英文法は必ず必要です。
・英会話本番はともかく、反省の時間等は考えるようにする
・そして、考えて修正できるだけの英文法の知識を身に付ける
英会話の上達にはこれが欠かせません。
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今後とも皆様の英語学習のお役に立てれば幸いです。
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