今回は英会話のお話になります。
■日本人はむずかしく話そうとしすぎ?
私は複数の英会話講師からレッスンを受けたことがありますし、
グループレッスンも数多くこなしましたから、
ほかの生徒さんがどういう風に英語をしゃべるかを聞いて来ました。
また、現在でもアメリカ人と定期的にやりとりすることがあります。
彼らがよく言うこと。
私自身も、昔、特に英会話習い立てのころによく言われたのが、
「シンプルで良いんだよ」
ということ。
ネイティヴからすると、
「日本人はもっと話せるのに、むずかしく話そうとし過ぎて話せていない」
という傾向が見られるのだそうです。
例えば、関係詞。
「私は昨日、友人が良いと言っていた本を買った」
という文。英語にすれば、
Yesterday, I bought a book which my friend said was good.
です。
ただ、この
a book which my friend said was good
「友達が良いと言っていた本」
がサッと言える人は少ないです。
「えーとえーと…」となってしまい、結局話せなかったり、
適当なことを言ってごまかしてしまったりします。
でも、ネイティヴからすれば、それなら、
Yesterday, I bought a book.
My friend said this book was good.
「昨日、私は本を買った。友人はこの本は良いと言っていた」
と2つのシンプルな文に分けてしゃべれば良いのに、と感じるのだそうです。
もちろん、将来的には、
Yesterday, I bought a book which my friend said was good.
と言えるようになりたいものです。
ただ、英語と言うのは何でも積み重ね。
Yesterday, I bought a book.
My friend said this book was good.
であっても、スラスラと出てこない人は多いはずです。
それなら、よりむずかしい、
Yesterday, I bought a book which my friend said was good.
が出てくるわけがありません。
むずかしく考えて英語が出てこなかったり、
適当なこと言ってごまかすぐらいなら、
シンプルに言う方が相手に取ってもわかりやすくて良いですし、
シンプルな文の積み重ねは、将来的にもむずかしい文を使いこなす下地にも
なります。
ビシッとYesterday, I bought a book which my friend said was good.と言い
たい気持ちもわかりますが、基礎を固めることの方が大切。
特に初心者の方は、シンプルな文を繰り返し練習することが重要です。
■うっかりミス、細かいミスは気にするな
また、「うっかりミス」「細かいミス」はあまり気にする必要がありません。
特に、多くの方が気にし過ぎなのが、「冠詞」ですね。
冠詞ははっきり言ってむずかしいです。
それに、日本語には冠詞というものはありません。
それに、「a」「an」「the」と非常に短く、はっきりと発音されることもあり
ません。
リスニングをしていると、上級者以外は冠詞はなかなか聞き取れなかったりする
ものです。
このようにむずかしい冠詞ですから、
I bought book.
と言ってしまう方も多いです。
正しくは、
I bought a book.
とaが必要です。
ただ、それを気にし過ぎて、
「えーと、aが必要だっけどうだっけ…」と気にし過ぎて、
極度にしゃべるスピードが遅くなってしまったり、
しゃべるのを控えてしまうのはオススメできません。
特に、最近は「あなたの英語はネイティヴにはこう聞こえます」的な本がよく
出ていて、
「ちょっとした違いでネイティヴはビックリしてしまう」
と「脅す」ような印象を受けます。
そのため、ビクビクしながら英語をしゃべっているという印象を受ける生徒さん
も少なくありません。
でも、あぁいったものはかなり誇張されていると感じます。
現に、アメリカ人に聞いても、
「いや、別にこの"日本人の間違いの英語"でも意味わかるけど」
と言われることも多いですし、
「この程度で意味がわからないとか、間違っていると言うのは、
聞く方(ネイティヴ)の理解しようとする努力が足りない」
とバッサリ言われたこともありました。
確かに、ちょっとした違いで勘違いされてしまうことはないわけではありませ
ん。
でも、冠詞とか細かいミスを、ネイティヴはそこまで気にしていないのです。
それよりも、
「細かいミスやうっかりミスを気にし過ぎて流暢さが落ちたり、
発言に自信を持てなくなってしまうことや、
発言を控えてしまうこと」
この方が大きな問題です。
■将来にわたっても必要ないものも
関係詞や冠詞の例は、
「将来は使えるようになりたいけど、今は気にしなくても良い」
という例でした。
でも、中には、「今も気にしなくても良いし、将来も気にしなくても良い」
というものがあります。
代表的なのが時制です。
現在形、現在進行形、未来形、過去形
ここら辺はほとんどの人は苦労しません。
ところが、
現在完了形、現在完了進行形、過去完了形
このあたりになると、「過去形とどう違うの?」とわからなくなり、
四苦八苦してしまう人が多いです。
でも、実際のところ、むずかしく考えると逆効果です。
「こういった微妙な違いがあるのだろう」
と教材で学んできて、それを実際の英会話で使う。
しかし、ネイティヴには「ん? なんだ?」と違和感を持たれることがありま
す。
よく目にするのが、過去完了形です。
どういうわけか、日本人は過去完了形を多用し過ぎます。
でも、ネイティヴ、特にアメリカ人は滅多に過去完了形を使いません。
シンプルに過去形で表現することが多いです。
現在完了形、現在完了進行形も同様。
過去完了形とは違って、「滅多に使われない」ということはなく、
確かに
「現在完了形じゃないとダメなケース」
「現在完了進行形じゃないとダメなケース」
というのがあります。
※:こういったケースは冒頭でお話しさせていただいた講座
「ゼロからの英語やり直し教室 New Beginning」
→<
http://51.thebelltree.com/newbeginning24.htm >
では、もちろん解説させていただきます。
ただ、それは多くの人が考えるよりも少ない。
多くのケースはシンプルに過去形で言ってもOKなものなのです。
英語の時制はいろいろあるので、
「すべて、些細な違いさえも理解して、使い分けなければならない」
と勘違いしてしまっている方も多いのですが、
実際のところは、使われる時制は限られているのです。
逆にむずかしく考えすぎると、
「ん? なぜ過去完了形? シンプルに過去形使うところだよ」
と逆にネイティヴを困らせてしまったりします。
■シンプルな文を一杯作ること
以上が今回のお話になります。
英会話は多くの人が考えているよりもシンプルなんです。
むずかしく考え過ぎて、自分の首を絞めてしまっているケースも良く見ます。
それよりも、シンプルな文を流暢に使えることを目指して、
シンプルな文を一杯作る練習(あるいは話す練習)をすることが大切です。
シンプルな文を作るために必要な英文法の知識を身に付ける、
そして、その知識を使って英文を作る練習をしたい方は、冒頭でお話しさせてい
ただいた、
「ゼロからの英語やり直し教室 New Beginning」
http://51.thebelltree.com/newbeginning24.htmがお役に立てれば幸いです。
ちょうど締切が明日9日(木)と迫っておりますので、お急ぎください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今後とも皆様の英語学習のお役に立てれば幸いです。
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