今回は「英文法」のお話になります。
「英文法なんて、学校で習うチマチマした知識で、
実用英語には必要ない!」
ここまで言ってしまうと間違いで、実用英語でも英文法は必要です。
しかし、英文法の中には、「実用英語には不要」とはっきりと言える分野も
あり、中には「学ぶと逆に悪影響が出る可能性がある分野」もあります。
■実用英語でも英文法は必要!
英文法というと、日本人が英語が苦手である犯人のように扱われることが
あり、中には、
「実用英語には英文法は不要!」
とまで言ってしまう人がいますが、そこまで言ってしまうと間違いです。
英文法なしでは、長い文・複雑な文は読めなくなってしまいますし、
英会話でも間違いを連発してしまいます。
例えば、英文法が苦手な人は、
The man accused of lying has been telling the truth for the whole time.
を、「男は非難した…」と間違って解釈してしまう人が非常に多いのですが、
これは間違い。
正しくは、
「ウソをついたと非難された男はずっと真実を語っていた」
です。
accusedのように、edがついていると、「〜した」と短絡的に考えてしまう人が
多いのですが、英文法がわかっている人なら、上記のケースでは、
「このaccusedは非難されたという意味」
だとわかっています。
また、英会話で、「このバッグはこの本を入れるには小さ過ぎる」という意味で
This bag is too small to put this book.
と言ってしまう人が多いですが、これは間違い。
正しくは、
This bag is too small to put this book in.
と、最後にinが必要ですし、英文法がわかっている人は、なぜinが必要なのか
もわかっていますから、ミスをする可能性が低いです。
反対に、英文法がわかっていない人だと、なぜinが必要なのかわからないの
で、同じような間違いを連発してしまいます。
■必要と言えば必要だけど、気にすべきでない分野
上記のように、実用英語でも、英文法は必要です。
しかし、英文法のすべてが必要なわけではありません。
中には、
1、必要と言えば必要なのだが、超上級者を除いては気にすべきではない分野
2、不要であり、どのレベルの人でも気にすべきではない分野
もあります。
前者の「必要だけど、気にしない方が」というのは、
・冠詞
・名詞の可算不可算
などです。
例えば、
He is the leader of this team.
「彼はこのチームのリーダーだ」
のtheをつけるべきなのか、それとも、
He is a leader of this team.
とaにすべきなのか?
これも、将来的には必要になる知識です。
しかし、ご存知の方も多いかと思いますが、
冠詞というのは、非常にむずかしい分野。
そもそも、基本ルールが
「特定のものを指しており、聞き手にどれを指しているか明確ならtheを
つける」
というように、基本ルールがあいまい。
(「明確」とはどう判断するのか?)
それに加えて、膨大な量の例外があります。
例えば、たとえ、相手にどの病院かが明確でなくても、
I'm going to the hospital.
「病院に行きます」
と、hospitalにはtheがつきます。
上記のように、そもそもの基本ルールがあいまいな上に、
例外が大量にあるため、冠詞をマスターしようとしたら、膨大な時間がかかり
ます。
超上級者であれば、冠詞以外のことはほとんどわかっている状態なので、
冠詞に取り組んで良いと思います。
しかし、超上級者以外は、ほかに学ぶべきことがあります。
それだったら、あまりに膨大な時間がかかる冠詞は置いといて、
時間がかからない別の分野を学んだ方がはるかに効率的です。
■そもそも必要ですらない分野
上記の冠詞や名詞の可算不可算などは、一応、必要と言えば必要です。
しかし、中には、必要ですらない分野もあります。
例えば、
無生物主語
名詞構文
などは、必要ですらなく、「学ぶと有害である」とすら言えます。
無生物主語というのは、
His beard makes him look older.
のように、
「日本語では、生物ではないもの(無生物)を主語にして表すことはない
けど、英語では無生物を主語にして表す文」
のことです。
His beard makes him look older.
を直訳すると、
「彼のヒゲが彼を年上に見せる」
となります。
しかし、日本語ではあまり、「彼のヒゲが彼を年上に見せる」という言い方は
しません。
そのため、自然な日本語に訳すために、
「彼のヒゲのせいで、彼は年上に見える」
というように、「主語を副詞のように訳す技術」があります。
これが無生物主語です。
通訳・翻訳者を目指していたり、大学入試のように、和訳問題が出る試験を
受ける予定がある人なら、こういった技術も必要かもしれません。
なぜなら、通訳・翻訳者、和訳問題では、
「英語がわかっている」ことにプラスして、
「自然な日本語に訳すこと」が求められるからです。
しかし、通訳・翻訳者を目指しているわけでもなく、
和訳問題が出る試験を受けるわけでもない人には、不要どころか、有害な技術
と言えます。
学校では、英語は日本語に訳して読むように習いますが、
英語ができる人は、わざわざ英語を日本語に訳していません。
英語は英語のまま理解しています。
逆に、日本語にこだわっている人だと、なかなか英語が向上しません。
これは、12年以上にわたって、19,700名以上の方に英語指導させていただいた
経験上、自信を持って言えます。
と言うことは、
His beard makes him look older.
という英文があったら、それはそのまま理解すべきなのです。
いきなり「英語のまま理解」はむずかしいかもしれません。
英語のままではわからない場合は、日本語に訳すこともやむをえません。
しかし、それなら、
「彼のヒゲが彼を年上に見せる」
と、直訳に留めるべきです。
確かに、「彼のヒゲが彼を年上に見せる」という日本語は不自然かもしれ
ません。
しかし、目的はあくまで、「英語の意味を理解すること」であり、
「日本語として綺麗か、自然か」ではないのです。
英語の意味が理解できていれば、日本語が綺麗か、自然かはどうでも良いので
す。
「彼のヒゲのせいで、彼は年上に見える」
と無生物主語を使って訳せば、さらにわかりやすいかもしれません。
綺麗で自然な日本語かもしれません。
でも、英語では、
His beard makes him look older.
という言い方をするのです。だったら、それはそのまま受け入れなければ、
いつまでも「英語をそのまま理解する」ということはできません。
従って、日本語に訳すにしても、せいぜい、
「彼のヒゲが彼を年上に見せる」
に留めておくべきなのです。
■英文法は「本当に必要な分野」を
以上が今回のお話になります。
英文法教材と言うと、一般的には分厚いものが多いです。
そこで、「えー、こんなに一杯細かいものを勉強できないよ」と
思ってしまうかもしれません。
しかし、上記のように、「気にすべきでない分野」も含まれているのです。
中には、無生物主語のように、「まったく不要」と言える分野まであります。
そう考えると、必要な分野は、そこまで膨大な量ではありません。
冒頭でお話しさせていただいたように、
英文法は必要な分野であれば、実用英語でも必要です。
実用英語目的でも、必要な分野はしっかりと理解することが大切です。
英文法の「必要な分野」を理解する形で学びたい方は、
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今後とも皆様の英語学習のお役に立てれば幸いです。
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