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執筆者:鈴木 拓(すずき たく)のプロフィール
個人英語教室(ネット版)のイングリッシュティーチャー。年以上にわたり、名様以上に英語指導。『日経WOMAN』『English Journal』等掲載。

昔は通信簿2(5段階、公立中学)、偏差値30と英語が苦手。1年でTOEIC 900点TOEIC 990(満点)、英検1級(2次試験はほぼ満点)

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英語中級、TOEIC 500〜750で壁にぶつかる?





今回は、中級者向けのお話になります。

あくまで主観ではありますが、TOEICで言うと、
500〜750あたりが「中級」かと思います。

この「中級」のあたりで壁に当たっていたりしませんか?

初心者(500以下)の方にも、将来的に役立つお話かと思いますので、
ぜひご覧下さいませ。


■「中級者の壁」にぶつかる方


私は、12年以上にわたって、19,500名以上の方に英語指導させていただいて
来ましたが、中級レベル、TOEICで言うと、500〜750あたりで壁にぶつかる方
を多くお見かけします。

中級までは順調に伸びるんです。

「最初は初心者レベル、例えば、TOEIC 400ぐらいのレベルだった。
 そこから600までは伸びた。

 しかし、そこで壁にぶつかって、なかなか伸びない」

そんなケースです。


あくまで上記は一例。

スタート時点がTOEIC 300だった人もいるでしょうし、500だった人もいるで
しょう。

また、壁にぶつかったのが、550の時点だったり、700の時点だったりもする
でしょう。


また、そもそもTOEICを受けていないかもしれませんし、
初心者脱出は学生時代にやってしまったので、高校卒業後はずっと「中級者」
かもしれません。


例はさまざまですが、共通してるのは、

「中級までは来たんだけど、そこから伸びなくなってしまった」

という点です。


こういった「中級者の壁」に当たっている方は、以下のような方が多いという
傾向があります。(あくまで傾向ですが)

・学生時代、英語が「苦手」とまでは言えない状態だった
 (「得意」もしくは、「平均的」。少なくとも「中の下」)

・どちらかと言うとマジメ。
 「この教材がよい」と聞けば、ある程度の期間はマジメに取り組んでみる。
 (学校の授業も怠けてはいない方が多いです)

・「暗記」、「感覚」、「日本語に訳して…」という、伝統的な日本の英語勉強
 法を採用している


早い話が、

「学校の英語教育の方法だったり、オーソドックスな方法で、
 マジメに取り組んできて、中級レベルまでは行った」

という方です。


逆に、

・学生時代は英語が苦手だった
・あまりマジメではない、興味がなければ一切やらない(授業も聞かない)
・「理解」を中心とした学習をしてたり、奇抜な教材をよく使う

こういった方にはあまり当てはまりません。



■「中級者の壁」でぶつかっている人は才能があります


最初に良い点を言ってしまうと、変な話ですが、
「中級者の壁」でぶつかってしまう人は、

「少なくともある程度は、英語の才能がある」

と言えます。


先生にもよるのでしょうが、全体的に日本の英語教育は、

「暗記」「感覚」

に頼った勉強法です。


例えば、

How are you doing?
「調子はどうですか?」

というようなフレーズを覚えさせる。

フレーズ、例文、表現、単語、熟語、構文…。

名前はいろいろですが、
とにかく「これはこういう意味ですよ」と覚えさせることが多いです。


その際に、そのフレーズ、例文、表現、構文等の「仕組み」説明はないことが
多く、「仕組みの理解」はあまり重視されません。

例えば、

How are you doing?

というフレーズを覚えさせる際に、

「これはyouをyour brotherに変えて、

 How is your brother doing?

 とすれば、"あなたのお兄さん(or弟さん)の調子はどうですか?"

 という意味になりますよ。

 その際は、you→your brotherと主語が変わったのですから、
 are→isと動詞を変えることも忘れないでくださいね」

という説明までされることは少ないです。


しかし、中級者の壁にぶつかるような人は、
このようなことを説明されなくてもわかる方が多いです。

そんな説明をされずとも、

How is your brother doing?

を見れば、

「あー、How are you doing?を習ったよね。
 それと同じだ」

と「感じ取れる」のです。


ところが、昔の私のように、英語が苦手な人だと、感じ取れません。
(私は今は、TOEIC 990(満点)、英検1級ですが、
 昔は通信簿2(5段階)、偏差値30でした)


わかっている人からすると信じられないかもしれませんが、

How are you doing?を習って、完璧に暗記しても、

「How is your brother doing? そんなの習ってません。
 How are you doing?とは全然別の単語が入っているじゃないですか?」

と、ちょっとでも変わればまったく別の表現に見えてしまう。


「youがyour brotherに変わっただけ」ということを感じ取れないのです。


昔の私のように、こういった「感じ取れない人」の場合、

「これはyouをyour brotherに変えて、

 How is your brother doing?

 とすれば、"あなたのお兄さん(or弟さん)の調子はどうですか?"

 という意味になりますよ。

 その際は、you→your brotherと主語が変わったのですから、
 are→isと動詞を変えることも忘れないでくださいね」

のように、いちいち仕組みを説明してあげる必要があります。


仕組みを理解できれば、私のようなタイプでも、徐々に力がつきます。

でも、感じ取れた方が楽ですよね。

私の学校の先生もそうでしたが、
なかなかイチイチ丁寧に説明してくれる人はいないものです。

なので、残念ながら、感じ取れない人は、そのまま英語が苦手な初心者になって
しまうことが多いのです。



■壁にぶつかるのは「才能があること」が逆に影響?


このように、「感じ取れてしまうこと」はよいことでもあるのですが、
逆に言うと、

「仕組みを理解する機会を逸してしまう」

ということも言えるのです。


昔の私のように、「感じ取れないタイプの人」だと、
いちいち仕組みを理解しないとできるようになりません。

例えば、

「youが主語であり、それをyour brotherと変えることができるんだ。
 その際には、areをisに直さなければならない。
 なぜなら、your brotherは三人称単数だからだ」

というように。

しかし、逆に言うと、着実に仕組みの理解は深まって行くのです。


ところが、感じ取れてしまうと説明が不要です。

と言うことは、仕組みを理解していなくても、
「なんとなくこんな感じでしょ」とできてしまうため、どんどん先に進めて
しまうのです。


このまま「なんとなくこんな感じでしょ」で、上級までたどり着ける人はいい
です。(現に、感覚だけでたどり着いてしまう人はいます)

でも、多くの人には、「感覚だけでは超えられない壁」が出てきます。


例えば、先ほどの、

How are you doing?

How is your brother doing?

は、感覚だけでわかったかもしれません。

しかし、

「This bag is too small to put this book.

 は間違いであり、

 This bag is too small to put this book in.

 とすべき」

であるとか、

「This is the hospital ------ I visited yesterday.

 (A) which
 (B) where
 (C) whose
 (D) why

 は、確かに場所が先行詞(the hospital)だけど、
 Bのwhereは間違いであり、Aのwhichが正しい」

というように、レベル上がってくると、感覚だけでは乗り越えられない人が
出てきます。


このときに、「仕組みを理解しなくても乗り越えられてきたこと」がマイナス
に働くことがあります。

例えば、

I put this book in this bag.

は、感覚だけで「私はこの本をこのバッグに入れた」と意味がわかってしまう
ので、

「inは前置詞である。前置詞は必ず後ろに名詞を置いて、"前置詞+名詞"とい
 うセットで使う。だから、inの後ろにthis bagがあるんだ」

ということまでは理解していない人も多いです。


I put this book in this bag.

だったら、仕組みまで理解しなくてもできたかもしれません。

でも、

This bag is too small to put this book in.

となると、そうはいかないかもしれません。


これにはちゃんと、

「"S be too 形容詞 不定詞"の不定詞には、穴(本来は名詞があるべきな
 のに、名詞がない場所)が必要。

 そして、その穴に主文のS(this bag)を入れると意味が通る」

という仕組みがあるのです。

なので、

This bag is too small to put this book in.

の不定詞の部分(to put this book in)には、

「前置詞inがある。前置詞は本来は後ろに名詞が必要なもの。
 それなのに、名詞がない。ということは穴である」

そして、

「この穴にthis bagを入れると、

 to put this book in this bag
 "この本をこのバッグに入れる"

 と意味が通る」

というように、文法的に正しくなるのです。


「感じ取れない人」は、仕組みの理解を積み重ねるしかないので、

I put this book in this bag.

の時点で、「前置詞の仕組み」を学ぶので、
上記の説明もすーっと入ってきます。


しかし、「感じ取れたので学ぶ機会がなかった」という人の場合、
いざ、

This bag is too small to put this book in.

になって、感覚だけでは乗り越えられなくなったときに、

「はて? 前置詞? それはなんだ?
 どういう仕組みがあるんだっけ?」

と戸惑ってしまったりします。



■基礎からおさらいが必要


上記のように、「感覚だけで中級まで来れた」という人は、
「才能がある」と言えます。

ただ、残念ながら、仕組みを理解する機会を逸している可能性もあるのです。

そして、中級で壁にぶつかった場合、その、

「感覚だけでわかったけど、本来は理解しておくべきだったこと」

が必要になっている可能性があるのです。


その場合、たとえ遠回りであっても、

「I put this book in this bag.ぐらい、いちいち仕組みを考えなくても
 わかるよ」

と思ったとしても、基礎からおさらいする必要があるのです。

そうでないと、いつまでも「中級者の壁」は超えられないかもしれません。


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最後までお読みいただきありがとうございました。
今後とも皆様の英語学習のお役に立てれば幸いです。












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執筆者:鈴木 拓(すずき たく)のプロフィール
個人英語教室(ネット版)のイングリッシュティーチャー。年以上にわたり、名様以上に英語指導。『日経WOMAN』『English Journal』等掲載。

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