今回は英語学習全般の話ですが、
特に英文法について言えることです。
「いろいろと考えずに、感覚的に出来てしまう。
はたして、これで良いのだろうか?」
というお話になります。
結論から言うと、「良いことです。でも1つ注意が必要です」ということに
なります。
■「論理的に考えろ」とは言うけど…
ある程度の期間メルマガをお読みいただいている方はご存知かと思いますが、
私は
「論理的に考えることの重要性」
をよく強調します。
「よくわからないけど、こういうものだと覚えておこう」
「なんかわからないけど、こんな感じでしょ」
というような、暗記・感覚ではダメ。
「これこれこういう理由でこれが正しい。
こっちの選択肢は、これこれこういう理由で間違いだ」
と、論理的に考えないとダメだとよくお話します。
これは昔は通信簿2(5段階)、偏差値30と英語が苦手だった私自身の経験。
そして、今までに12年以上にわたって、20,300名以上の方に英語指導させていた
だいた経験から自信を持って言えることです。
多くの人が勘違いしているように、私も昔は「英語は暗記や感覚の科目」だと
勘違いしていました。
「こういう場合はこれが答えになるって覚えておく」
「これだと変なんだ」
というように、根拠のない暗記や感覚でとらえており、
まったく仕組みを理解していませんでした。
ただ、これだとある程度までは伸びても(私の場合ある程度ですら伸びません
でしたが)、どこかで壁に当たります。
例えば、先日別のメルマガで扱った例題なのですが、
1. I met Sean ------ the last trip.
(A) during
(B) while
(C) meanwhile
(D) for a while
という問題。この問題は「前置詞」の問題です。
前置詞はかなり最初の方に習うもので、
そこまでむずかしくありません。
上記の問題は答えはAなのですが、
「旅行中と言う場合は、during 〜 tripと言う」
というような暗記でも解けてしまいます。
「前置詞と言うのは必ず後ろに名詞を置いて、"前置詞+名詞"とセットで使う。
"前置詞+名詞"は形容詞か副詞になる。
上記の問題はこのままだとthe last tripという名詞が余ってしまうので、
前置詞を置いて、前置詞+名詞(the last trip)で副詞にしてあげる必要が
ある」
という仕組みを理解していなくても解けてしまいます。
このように、「ある程度」は暗記・感覚でも上達するのです。
ところが、仕組みを理解していないと、どこかで壁にぶち当たります。
例えば、不定詞や関係詞と言った、むずかしい事項を学ぶ際に、
This bag is too small to put this book in.
「このバッグは小さすぎて、この本を入れられない」
において、なぜinが必要なのか理解できない。
This is the hospital ------ I was born in.
において、なぜ先行詞がthe hospitalと場所なのに、
答えがwhichなのか理解できない。
と言った自体に直面します。
私自身もそうでしたし、
「最初は簡単だから、暗記や感覚で解けてしまって、英語をなめていて、
理解しようとしていなかった。
ところが、どんどん進むに連れて、暗記や感覚では限界になってしまい、
壁にぶつかってしまった」
という方を大勢見て来ました。
このように、
「暗記・感覚ではダメ。論理的に考えるべし」
というのは自信を持って言えることです。
■最終目標は「感覚的にわかる」こと
ところが、現実問題として、先ほど挙げた問題、
1. I met Sean ------ the last trip.
(A) during
(B) while
(C) meanwhile
(D) for a while
程度の問題だと、
「何も考えずに、duringを選べてしまう」
という人も多いです。
そして、そう言った人の場合、
「いちいち、なぜAだと正しく、
なぜB〜Dは間違いかを考えるのはめんどくさい」
という人もいます。
また、中には、
「暗記・感覚ではダメなんですよね。
でも、感覚的に解けてしまうんです」
と、悩まれる方もいらっしゃいます。
結論から言ってしまうと、
「感覚的にわかってしまうことは良いことです。
解く際は感覚的でもかまいません。
でも、解説はちゃんと読んで、根拠を確認しておいてくださいね」
ということになります。
私はよく「暗記・感覚ではダメ。論理的に考えるべし」とお話ししますが、
それは単純に、
「暗記・感覚だけで突っ走ると、将来的に壁に当たるから」
という理由です。
「論理的に考えましょう」と言うと、
「TOEIC 990(満点)になっても、
ずっといろいろと考えなきゃいけないんですか?」
と勘違いされるのですが、そうではないんです。
私はTOEIC 990(満点)、英検1級を持っていますが、
現在は、「論理的に考えないといけない」という場面はほとんどありません。
ほとんどの場合、何も考えずに感覚でわかってしまいます。
では、私は初心者、中級者の時代からずーっと感覚だけでやって来たかと言うと
先ほどお話したように、そうではなく、むしろ感覚でやろうとして失敗していま
す。
私は英語ができるようになったのは、暗記・感覚ではなく、論理的に考える
学習法に切り替えたからです。
「なぜこれが正解で、なぜこれが間違いなのか?」
「なぜこの英文はこういう意味になるのか?」
こういうことを徹底的に繰り返した結果です。
論理的に考えることを繰り返した結果、
それに慣れてしまい、今では無意識にできるようになり、
感覚的にできるようになった、ということなのです。
なので、恐らく、私の脳は私の知らない無意識の部分で、論理的に考えている
と思います。
「論理的に考えることを繰り返した結果、
慣れてしまって、感覚的にできるようになった」
のであって、
「最初から感覚で突っ走って来た結果、感覚的にできるようになった」
のではないのです。
これは車の運転やピアノの演奏と似ています。
車の場合、教習所に通っているうちは、
「えーと、右折するときは、ミラーを見て、目視をして、ウインカーを出して」
とかいろいろ考えないとできません。
ピアノも習い始めは、
「この音符はドだから」
「ドはこの鍵盤だよね」
といろいろ考えないとできません。
ところが、慣れてくると、
車だったら、何も考えず勝手に右折できるようになりますし、
ピアノだったら、「この音符はド」とか、「この鍵盤はド」とか考えなくても、
身体が勝手に反応するようになります。
最初から何も考えずに車を運転して来たわけでもないし、
音符の読み方や、鍵盤の位置を習わずに感覚でやって来たわけじゃない。
考えることを繰り返した結果、感覚でできるようになっているのです。
英語学習もそれと同じ。
「論理的に考えろ」とは言っても、
最終目標は、「感覚的にわかるようになること」なのです。
論理は、感覚的にわかるようになることに到達するための手段でしかないの
です。
■解説で根拠は確認
ちょっと話が長くなってしまいましたが、例えば先ほどの問題を、
1. I met Sean ------ the last trip.
(A) during
(B) while
(C) meanwhile
(D) for a while
「答えはA」と感覚的に出来てしまうのなら、
あくまで「この問題に限っては」ですが、
最終目標である、
「感覚的にわかるようになること」
を達成してしまっている可能性があります。
従って、感覚的にわかってしまうことはむしろ良いことなのです。
ただ、注意が必要なのは、
「本当にわかっているとは限らない」
ということ。
例えば、上記の問題を正しく解けて、解説を読んだときに、
「うんうん。そうだよね。ここには前置詞が必要なんだよ。
その通り。前置詞なのはduringだけだもんね。
B〜Dは前置詞じゃないもん」
とすんなりと根拠を納得できれば問題ありません。
その場合、
「考えなくても解けるし、他人に根拠を説明できないだけであって、
自分の中では正しく根拠を理解している」
と言えます。
ところが、正しく解けたものの、解説を読んだときに、
「へ? 前置詞の後ろに名詞が必要ってどういうこと?
空所には前置詞が必要ってどういうこと?
B〜Dは前置詞じゃないってどういうこと?」
と、根拠を全然理解していなかった場合。
この場合、「たまたま合っていただけ」という可能性が高く、
似たような問題が出た場合、間違ってしまう可能性も高い。
ましてや、不定詞とか関係詞とかむずかしい分野に進んだときに、
理解できなくなる可能性は極めて高いです。
感覚的にわかってしまうことは先ほどお話したように、
それが最終目標なのですから、良いことです。
しかし、それは「本当にわかっている場合」に限ります。
「たまたま合っていただけ」
「根拠を理解していなかった」
というのでは問題でして、今後壁にぶち当たる可能性は極めて高いです。
ですので、解く際は感覚的でもいいですが、
必ず解説は読むようにしてください。
そして、仮に解説で示されている根拠が理解できないのなら、
徹底的にその部分を学習して、理解するようにすることが必要です。
以上が今回のお話になります。
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今後とも皆様の英語学習のお役に立てれば幸いです。
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