ここ数回は、英語学習が活発な1月ということで、
「伝えたい重要なポイント」をお届けしておりますが、
今回もその続きです。
今回は、
「自称中級者に注意!」
という点。
「自称」とついているぐらいですから、実際には中級者ではなく、
それより下のレベルである初心者。
しかし、自分自身では、中級者だと錯覚してしまっているケースです。
自分自身で「中級者だ」と思っている方はもちろん、
初心者だと思っている方も、将来のためにぜひご覧下さい。
■英語は実力把握がむずかしいが…
英語というのは、自分自身の力を正しく把握するのがむずかしいことがありま
す。
TOEICのように、実力が数字として出てくる試験を受ければある程度はわかり
ますが、そうでなければ、
「何をもって、初心者とするか?」
「どのぐらいなら、中級者と言えるか?」
この判断はなかなかむずかしいものがあります。
私のように英語指導者ですと、数多くの英語学習者を見ておりますので、
(13年以上にわたって、21,300名以上の方を英語指導させていただいています)
ご質問の内容や、問題がどのぐらい解けるかで、大体のレベルは把握できたり
しますが、普通の英語学習者ですと、なかなかそれはむずかしいです。
そのため、中には、実際の実力と認識にギャップが見られるケースがしばしば
あります。
「自分は初心者だと思っているが、実際には中級者である」
というように、実力を過小評価しているケースもあれば、
「自分は中級者だと思っているが、実際には初心者である」
というように、実力を過大評価しているケースもあります。
どちらも一般的には良いことではありません。
過小評価、過大評価、どちらにしても弊害はあります。
ただ、過大評価する方が弊害ははるかに大きいと感じます。
過小評価の場合、「伸びが鈍くなってしまう」ということはあるのですが、
「ムダなことをしてしまう」というケースはほぼない。
一方、過大評価の場合、伸びが鈍いどころか、ムダなことをしてしまうケース
がけっこうあるんです。
今回は過大評価してしまっているケース。
その中でも、弊害が一番大きいと言える、
「実際には初心者なのに、自分を中級者だと思っている」
つまり、「自称中級者」についてお話いたします。
■なぜ自称中級者になってしまうのか?
では、なぜそもそも、自分の実力を過大評価して、
自称中級者になってしまうのか?
もちろん、ケースバイケースではあるのですが、
一般的に言うと、
「実力ではなく、"やってきたこと"で実力を判断してしまっているため」
と言えます。
先ほどもお話ししたように、英語の実力把握と言うのはむずかしいです。
TOEIC等を受ければ、ある程度は客観的に分かります。
例えば、TOEICを受けて600点を取れたのなら、
文句なしに中級者と言っていいでしょう。
もちろん、実力に偏りがあり、英文法だけに限ってみたら初心者レベルという
こともあり得ますが、総合の実力では中級者と言えます。
しかし、それ以外のことで判断しようとするとなかなかむずかしい。
そして、よくやってしまう間違いが、
「"やってきたこと"で実力を判断してしまう」
というケースです。
例えば、
「私はここ2年、英語学習を続けて来た。
だから初心者ってことはなく、中級者だろう」
とか、
「私は、これだけの教材をやって来た。
だから、少なくとも中級者でしょう」
というものです。
しかし、残念ながら、
「やった」ことと、「身に付いた」ことは別のことなのです。
確かに教材を一冊「やった」かもしれません。
でも、その内容がちゃんと理解できていなければ、身に付いてはいないのです。
仮に理解度が0%なら、残念ながら、やっていないのと同じ。
残酷な言い方かもしれませんが、
1年かけて1,000ページの教材を終えたとしても、理解度が0%なら、
まったく何もしていない人と実力は同じなのです。
1,000ページの教材を終えたとしても、理解度が10%なら、
100ページだけやって、そこを100%理解した人と実力は同じなのです。
ただ、これはなかなか受け入れるのがむずかしい事実です。
「努力したのだから、実力が上がっていなきゃ困るよ!」
というのが、偽らざる本音でしょう。
そのため、「やった=身に付いた」と考えてしまい、
「自分はこれだけやったんだから、中級者だ!」
と、実力を過大評価してしまったりするのです。
でも、先ほどお話したように、やったとしても身に付いていなければ実力は
上がっていない。
そして、初心者か、中級者かを決めるのは、あくまで実力。
「やったこと」ではありません。
いくら努力をしてきたとしても、実力が初心者なら初心者。
まったく努力をしていなくても、実力が中級者なら中級者なんです。
■実力を過大評価すると何が危険かと言うと…
上記のように、「やった=身に付いた」と勘違いしてしまうと、
実力を過大評価してしまうことがあり、
本当は初心者なのに、中級者と勘違いしてしまっている、自称中級者という方が
少なくないのです。
では、なぜ実力を過大評価すると、自称中級者がなぜ危険かと言うと、
それは、英語が「積み重ね」だからです。
メルマガではよくお話させていただきますが、
英語では、A〜Zまで学ぶべきことがあるとしたら、
A→B→C→D→E…と順番に学ぶ必要があります。
Bを知らずにCは学べませんし、
Aを知らずにBは学べません。
よく、
「関係代名詞がわからないから、手持ちの教材の関係代名詞の章を読んだけど、
結局意味がわからなかった」
という方がいらっしゃいますが、そもそのはず。
原因は関係代名詞自体ではなく、それまでに理解すべき前提知識が理解できて
いないことだからです。
例えて言えば、家を建てようとしていて、1階が出来ていないのに、がんばって
2階を建てようとしているようなもの。
1階が出来ていないのだから、2階を建てようとどんなにがんばっても、
崩れ去ってしまい、意味がないのです。
自称中級者の場合、A〜Eと言った、基礎ができていないのに、
それを「もう出来ている」と勘違いして、F、G、H、I、J、K…とどんどんむずか
しい分野に手を出してしまいます。
でも、先ほどお話したように、英語は積み重ねですから、
A〜Eのような基礎ができていない状態でいくらがんばっても、F以降が理解でき
るわけがない。
結局、「がんばってもがんばっても身に付かない」という状態になってしまう
のです。
そうではなく、本来やるべきなのは、「もう出来ている」と勘違いしてしまって
いる、A〜Eと言った、基礎からやり直すことなのです。
そうでないと、いつまで経っても、
「1階が出来ていないのに、2階を建てようとがんばるけど、
1階が出来ていないから、すぐに崩れ去る」
という状態が続き、何も身に付かなくなってしまうのです。
以上が今回のお話になってしまいます。
確かに、実力把握はむずかしいことがあります。
また、
「がんばっても身に付いていないことがある」
というのは受け入れるのがむずかしい現実です。
「あれだけがんばったのだから、身に付いていないと困る!」
という気持ちもわかります。
しかし、基礎ができていないことに気づかずに、応用に手を出し続けても、
何も身に付かないのです。
何を隠そう、私も昔はこの失敗を経験しています。
私は昔は通信簿2(5段階)、偏差値30と英語が苦手でした。
でも、「英語ができるようにならなければ!」と気合いを入れて奮起した時期
があります。
自分で言うのもなんですが、あのときはかなり努力しました。
毎日英語の勉強をするのはもちろん、多い日は3、4時間というのも珍しく
なかったです。
でも、基礎をおろそかにして、「やった=身に付いた」と勘違いし、
次々に追うように手を出した結果、点数は伸びるどころか、下がった経験が
あります。
その反面、基礎を徹底してからは、どんどん実力が伸び、
今では、TOEIC 990(満点)、英検1級を持っています。
自称中級者を含む、初心者の方は、まずは基礎の徹底。
これが英語学習ではとても大切なことなのです。
英文法の基礎を固めたい方は、冒頭でお話しさせていただいた
「ゼロからの英語やり直し教室 New Beginning」
http://51.thebelltree.com/newbeginning24.htmがお役に立てれば幸いです。
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http://51.thebelltree.com/nb24apply.htm最後までお読みいただきありがとうございました。
今後とも皆様の英語学習のお役に立てれば幸いです。
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