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執筆者:鈴木 拓(すずき たく)のプロフィール
個人英語教室(ネット版)のイングリッシュティーチャー。年以上にわたり、名様以上に英語指導。『日経WOMAN』『English Journal』等掲載。

昔は通信簿2(5段階、公立中学)、偏差値30と英語が苦手。1年でTOEIC 900点TOEIC 990(満点)、英検1級(2次試験はほぼ満点)

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TOEIC・英文法の正誤問題で論理的に理解する





「英文法の正誤問題で論理的に理解する」

今回は英語の「論理」と「感覚」についてのお話となります。







■講座を増強した理由

「分かる! 解ける! 英文法!」には、すべての号を終えてから復習していただくための

「正誤判定問題」

を追加いたしました。

正誤判定問題は、↓のような問題で、誤っているところを選ぶもの。
(例題なので、とても簡単にしています)

答えはD。heならwasでないと誤りですね。


この「正誤判定問題」というのは、多くの人にとっては、不慣れな問題形式だと思います。

慣れている問題形式は、

This is the restaurant ------ we went to yesterday.

(A) which
(B) where
(C) whose
(D) why

のような穴埋め問題かと思います。
(答えはA)

そして、実際に、「分かる! 解ける! 英文法!」本編で扱う問題は、この穴埋め問題形式で、タップリ穴埋め問題を解いていただきます。


ではなぜ、この不慣れな「正誤判定問題」を追加したのかと言うと、それは、

「不慣れな形式を導入することにより、"なーんとなく"で解けてしまうことを減らそう」

という狙いがあるからです。







■感覚的に解けるのは良いことですし、最終的な目標なのですが

一般的に、英語学習では、「感覚」が重要視されるケースが多いです。

確かに、最終的には感覚的に英語ができるようになることが目標です。

英会話は瞬時に言いたいことを言わないといけないものですから、いろいろと考えている時間はなく、感覚的にしゃべれた方がよいです。


TOEICにしたってそう。TOEICは、とにかく時間がないので、全問、熟考していたら時間が足りません。


This is the restaurant ------ we went to yesterday.

(A) which
(B) where
(C) whose
(D) why

を見て、

「あ、はいAが答え!」とすぐに解けてしまう能力も必要と言えます。


なので、最終的には、「感覚的にわかる」これを目標とすることは疑いの余地がありません。







■「論理経由の感覚」か? それとも最初から感覚で突き進むか?

ただ、この「感覚的にわかる」というのも、

「良い感覚」

「悪い感覚」

があるのです。


例えば、先ほどの問題で、同じ「あ、はいAが答え!」となる人でも、その過程は2通りあります。

1、いざ「考えろ」と言われたら、「だって、前置詞toの後ろに名詞がないでしょ? 前置詞は必ず名詞がないとダメだから、名詞の関係詞whichを選ばなきゃ」と、その背景にある「論理」を理解している人

2、「考えろ」と言われても、「いやー、なんとなくAじゃない?」と、背景の「論理」を理解していない人


結果は同じ「感覚的に解ける」でも、このパターン1とパターン2では、今後の伸びがまったく違うんです。

パターン1の人は、ちゃんと論理がわかっている。

昔は、論理的に「これこれこうだからこれが正解になる」と、ちゃーんと考えて学習していた。

でも、それを繰り返していたら、慣れてしまったので、今は無意識に、感覚的に解けるようになってしまった。

なので、いざ「考えろ」と言われたら、論理的に解くことだってできる。


パターン2の人は、論理がわかっていません。

最初っから、感覚で突き進んでしまっていて、根拠のない、「なんとなく」だったり、丸暗記の付け焼き刃だったりする。

だから、「考えろ」と言われても、論理的に解くことができない。


「英語ができる人」。

例えば、TOEIC 950点以上を取るような人は、感覚で解けてしまうケースが多いです。

でも、それはパターン1の方。

今は感覚で解いているけど、それは昔、論理的学習を繰り返して来た結果、慣れたからできるようになっただけ。

最初っから、感覚だけで突き進んでできるようになったわけじゃないんです。


感覚だけで突き進んで、英語ができるようになったのは、基本的に、ネイティヴや帰国子女だけ。

ネイティヴや帰国子女でもないのに感覚だけで突き進んでできる人は、よっぽど才能に恵まれた人です。


ところが、一般人から見ると、パターン1の人であっても、

「あー、英語ができる人は、何も考えずに感覚でやっているんだ! じゃあ、自分もいろいろ考えちゃいけないんだな。感覚でやるべきなんだ!」

と勘違いしてしまうケースが多いんです。







■感覚だけで突き進むと壁に当たる

でも、英語ができる人は、最初は論理的学習をしていた。最初っから、感覚だけで突き進もうとしていたわけではない。

感覚だけで突き進もうとすると、一部の才能がある人を除いては、まず壁に当たります。


理由は単純で、

「根拠がないから、ちょっと応用されると、すごくもろい」

これにつきます。

例えば、先ほどの問題、

This is the restaurant ------ we went to yesterday.

(A) which
(B) where
(C) whose
(D) why

ちゃんと論理的に分かっている人(パターン1の人)なら、

This is the restaurant ------ we went yesterday.

となれば、

「toがなくなったから、名詞が入る場所がなくなった。今度は副詞を入れないといけない。だからBのwhereが答え」

This is the restaurant ------ steak I really love.

となれば、

「steakという目的語が前に出されている。ということは、steakにくっつく関係詞があって、その影響でsteakが前に出されたんだ。だから、名詞にくっつけて使えるCのwhoseが答えだ」

と、ちょっと応用されても、根拠がしっかりしているので、対応できるんです。


ところが、感覚だけで突き進んでいる人(パターン2の人)だと、もろい。

This is the restaurant ------ we went yesterday.

「toがなくなったけど、何か影響があるのかなぁ? Aのwhichのままでいいかなぁ?」

と、わからない。

This is the restaurant ------ steak I really love.

「steakが変な感じがするけど、一体どうしたらいいんだろ?」

と、わからない。


そして、感覚派の人は、こういった応用に対しても、感覚や暗記で対応しようとします。

「この場合はこうなんだな」としか感じず、論理的に理解しようとしない。

すると、また別の応用が出て来て、太刀打ちできなくなってしまったりするんです。







■「論理経由の感覚」を

このように、感覚が最終目標であることには変わりはなくとも、最初から感覚だけで突き進んでも、感覚的にできるようにはならないのです。

目指すべきは、「論理経由の感覚」です。

「論理的に学んで、それに慣れた結果、感覚的にできるようになる」

これが目指すべき姿です。


「論理的に学ぶ」この目的のために、このたび、講座を増強し、多くの方にとって不慣れであり、考えて解かざるを得ない、「正誤判定問題」を追加させていただきました。


今回のお話は以上になります。

英文法を感覚だけで突き進むのではなく、論理的に理解する形で学びたい方は、

「分かる! 解ける! 英文法!」

がお役に立てれば幸いです。


最後までお読みいただきありがとうございました。
今後とも皆様の英語学習のお役に立てれば幸いです。













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