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執筆者:鈴木 拓(すずき たく)のプロフィール
個人英語教室(ネット版)のイングリッシュティーチャー。年以上にわたり、名様以上に英語指導。『日経WOMAN』『English Journal』等掲載。

昔は通信簿2(5段階、公立中学)、偏差値30と英語が苦手。1年でTOEIC 900点TOEIC 990(満点)、英検1級(2次試験はほぼ満点)

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TOEIC、英語学習の大人の利点





今号は、ちょっと英語学習のマインド的なお話をしたいと思います。


本メルマガを読んでくださっている皆さんは、
現在、2つ目の言語を身につけようとしてらっしゃることだと思います。
(中には3つ目以上の方もいらっしゃるかもしれませんね)

言うまでもなく、

もうすでに身につけている、1つ目は「日本語」

そして、今身につけようとしている、2つ目は「英語」

です。


しかし、この2つを身に付ける過程、環境などは大きく異なります。


その中で、すぐに思いつく違いは「年齢」です。

日本語は、いつ身につけたのか覚えていないほど、小さい頃に身につけたはず
です。

一方、今身につけようとしている英語は、大人になってからです。

一番若い方でも、もう高校生、さらに若く見積もっても中学生でしょう。


よく言われるのは、「言語は子供、赤ちゃんの方が身につけやすい」ということ

そして、そのことを実感することも多いので、
大人になってから言語を身につけようとする我々は苦労します。

実際に、残念なことに、英会話スクールの生徒さんなどを見ていると、
英語を身に付けることなく、諦めてしまう方の方が多いです。


ただ、脳科学的に言うと、大人の脳は子供の脳に比べて、そこまで劣っているわ
けではないそうです。

どうしようもなく、ハンデとなるのは、「発音」の1点だけだそうです。


年齢によっては、記憶力などの一般的な脳の能力全体のハンデはあるでしょう
が、悲観するほどのハンデはまったくないそうです。


でも、環境面では大きなハンデがあります。

例えば、子供は間違った表現でも何のはずかしげもなく、ガンガン使います。

そして、それを大人から指摘されることにより、
正しい表現に直して行きます。


でも、大人はプライドや羞恥心、社会的ステータスなどの影響があり、
間違った表現をはずかしげもなく使える人は少ないです。

それに、親のように、丁寧に間違いを指摘、説明してくれる人もいません。


また、親や周りの大人は子供に対しては、ゆっくりと話したり、子供言葉を使っ
たり、難しい表現を避ける等して、分かりやすく話しかけてくれます。

しかし、大人に対してはそんなことはありません。


脳にハンデはなくても、環境面ではハンデがあるわけです。


もちろん、プライドや羞恥心をある程度捨てることも必要です。

外国に行ったり、海外ドラマを見ていれば分かりますが、
日本人は、世界レベルで見ると、相当に高い羞恥心を持っています。


例えば、私が1ヶ月通っていた、アメリカの語学学校では、
全世界からいろいろな国の人が集まって、英語を勉強していましたが、

南米の人は、日本人からすると羞恥心がない、ぐらいの感じです。

極端な人は、全部現在形で会話し、3単元のsなんか気にしません。

冠詞も、単数も複数も気にしません。

堂々と、英語をガンガン話します。


日本人も、

「自分は日本人で、英語は母国語やないんや!
 間違ったってしゃーないやんか!」

ぐらいの気持ちでしゃべった方が上達します。


ただ、それでも限界はあります。
子供と同じようにガンガン話せるわけではありません。


なんか、悲観的なことばかり書きましたが、
大人には1つだけ、子供にはない、最強の武器を持っているってご存知でした?


それはロジック、「論理力」です。

論理力なら子供には圧勝です。


特に論理力が活躍するのが、英文法です。


我々日本人は日本語が母国語です。

文法の知識はありませんが、日本語はちゃんと正しく話せます。

もちろん、文法の知識がある人もいると思いますが、
知らない人の方が圧倒的多数です。

私もその一人で、「形容動詞」だとか、英語にない品詞の話をされてもさっぱり
分かりません。

大学時代、研究室に留学生が何人かおり、英語も話せる日本人は教授以外には私
だけでしたので、よく日本語の質問をされました。

でも、文法は全然説明できませんでした。

「こっちの方が自然な感じがする」

とか

「日本人はこうは言わない」

という、何とも非論理的な説明ばかりしていました(笑)。


こんな説明しかできない私でも、日本語はちゃんと話せるわけです。

これはなぜかと言うと、
子供のころから、膨大な量の日本語に触れているので、感覚として分かっている
のです。

今、高校生の人でも、最低15年は触れているわけですから、
それこそ本当に膨大な量です。


でも、大人になった今なら、英語の文法は論理力を駆使すれば、
早ければ数ヶ月でマスターすることができます。


例えば、

The building over there is the hospital ------ I visted last week.

(A) which
(B) who
(C) where
(D) whose

という問題。

我々にとっての日本語、つまり英語ネイティヴスピーカーにとっては、
「自然だから」という理由で、Aのwhichを選ぶでしょう。

「なぜ、Cのwhereじゃないの?」と聞かれても、
「それだと変だ」としか答えられません。


でも、whichが自然、whereが不自然だと感じられるようになるためには、
それこそ十何年という英語に触れなければならなかったわけです。


でも、大人で、理論を知っていれば、

外側の文は、

          S    V      C
│The building over there │is│the hospital <------ I visited...>│
└────────────┴┬┴─────────────────┘
              SP2

関係節の中身は、

 S    V   O
│I │visited │   (last week)│
└─┴──┬─┴────────┘
     SP3

Oに穴があって、Oに入れるのは名詞だけ。

選択肢の中で名詞はAのwhichと、Bのwhoだけ。

whoは先行詞が人のときだけしか使えないのに、the hospitalはモノなので不可

なので、答えはAのwhichになる。


と論理力を駆使して、正解を導くことができます。

膨大な量の英文に触れる必要はないわけです。
(もちろん触れた方がいいんですが)



論理力は大人が持っている、唯一、そして非常に大きな武器なのに、
それを使わないのはとてももったいないことです。

英文法を「暗記」スタイルでやる人もいると思いますが、
それはもったいないと私は思います。

論理力を取ったら、大人は子供に勝てる部分はほとんどありませんから。

それはちゃんと駆使しないと。


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論理力は他でも活躍します。

例えば、学習法プランを立てる時などです。

大人なら、

「自分はリスニングが弱いからリスニング重視で」

とか

「語彙が難しい英検を受けるから、語彙重視で」

というように論理力を使って、調節ができます。

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大人は確かに子供に比べて、ハンデが多いです。

でも、唯一の武器、「論理力」は相当に強力です。

これを駆使しない手はないですよ!


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執筆者:鈴木 拓(すずき たく)のプロフィール
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