今回は、英語学習法というより、精神論的なお話になります。
■一番困る質問
私は今までに、10年以上にわたって、16,700名以上の方に英語指導させていただ
いて来ておりますが、いろいろなご質問を承ることがあります。
その中で、一番困るのが、
「英語学習のモチベーション(やる気)を維持するにはどうしたらいいの
でしょうか?」
というような、やる気に関する質問です。
一般の英語学習者の方からもいただくご質問ではありますが、
不思議と、雑誌や本の取材の方でよく聞かれる質問です。
確かに、世間で出ている、本や雑誌を見ると、そういった記述が多い気がしま
す。
英語学習本では定番の質問なのかもしれません。
なぜ困るかと言うと、
・英語学習の質問ではない
・論理的な学習法論と違い、精神論なので、人の性格によるため
・性格もそうだが、人によって環境も違うため
こういった理由があります。
学習法の話なら、特殊なもの、ネイティヴじゃないとわからないほどレベルが高
いものでなければ大体答えられます。
ただ、精神面での話となると、その人の性格や環境を知らないとわからない
ですし、心の内面を知るのは親しい友人でもむずかしいことです。
また、私は、
「英語はやりたい人だけがやれば良い」
という考え方をしていて、世間でよく言われる
「これからの時代、日本人と言えども、英語を身につけておくべき」
という考え方には反対です。
「楽天が英語を社内の公用語にする」と話題になりました。
楽天が、社員全員に英語学習を義務づけているのかどうか、
具体的に一定以上のTOEICのスコアを取ることを義務づけているのかはわかりま
せん。
ただ、先日、楽天の社内の様子が新聞に載っていました。
それによると、ノルマが課せられている社員がいて、
そういった対象者は、英語学習が忙しくなって、本業に支障が出ていたそうで
す。
仕事で英語が必要な人であれば、それも仕事の一部ですから、仕方がないかも
しれません。
ただ、仕事で英語が必要ない人で、
「これからの時代、日本人と言えども、英語を身につけておくべき」
という美学的な考えだとしたら、それで本業に影響が出るのなら本末転倒と言わ
ざるをえません。
あくまで私の考え方で、正しいとか間違っていると言う話ではないのですが、
「英語はやりたい人だけがやれば良い」
と思います。
現実的には、「やりたくなくても、仕事で必要だからやらざるをえない」という
人もいるでしょう。
だから、
「興味があって、やりたい人」
「仕事で必要な人」
この2パターンの人だけがやれば良いと思います。
そうでなければ、やる必要はないと思いますし、
やる気がでないのも当たり前です。
「興味もないし、必要もないものはやりたくない」
というのは、人間の普通の感情だと思います。
別に「なまけもの」でもなんでもないと思います。
■別の側面を知る
「興味もなく、仕事でも必要ない人」がやる気がでないのは当たり前ですが、
「興味がある人」「仕事で必要な人」であっても、
常にやる気が満々というわけではありません。
冒頭でもお話したように、「何が人をやる気にするか」は性格によって違いま
す。
厳しく叱られる方がやる気がでると言う人もいますが、
逆に、ガミガミ言われると反発して余計やらなくなる人もいます。
伸び伸びとやらせればどんどんやる人もいますが、
逆に、それだとダラダラしてしまう人もいます。
常に自分と他人を比較して考える人もいますし、
逆に、他人は関係なく、自分自身で評価を下す人もいます。
ただ、どんな性格の人でも、
「英語学習にはこんな一面もあったのか」
と、別の側面を知ることは興味をかきたてるかもしれません。
例えば、私の場合、「英語ができるようになりたい」という、ばくぜんとした
興味はあったものの、暗記ばっかりなのがイヤで英語が嫌いでした。
私のケースに限らず、日本の学校英語では、
「英語は暗記するもの」
と教わることが多いです。
暗記が好きな人もいますが、
私のように嫌いな人も多いです。
私は「頭を使わず、作業的に暗記するのはつまらない」と感じます。
こういった作業ばっかりだと、たとえ英語に興味があっても、やる気は出て来
ません。
しかし、あるキッカケで、ある講師から、
「実は英語は考えて学ぶものだ」
と教わったことから、
「え! 英語にはそんな面もあったのか!」
と気づかされたことがあります。
例えば、それまで、私は関係詞が大の苦手でした。
私に限らず、多くの場合、
This is the hospital ------ I was born.
(A) where
(B) which
(C) why
(D) whose
のように、「先行詞が場所だとwhereを使う」と教わります。
ここでは先行詞がthe hospitalと場所ですから、
whereを入れて、これで正解となります。
ただ、必ずしも先行詞が場所だからといって、whereが答えとは限らないので
す。
This is the hospital ------ I visited.
(A) where
(B) which
(C) why
(D) whose
だと、答えはwhichになります。
すると、「あれ? 場所が先行詞なのに…」となり、
「visitedの場合は、例外的にwhichなんだな」
と覚えることになります。
しかし、visitedだからと言って、whichとは限らず、
This is the hospital ------ I visited Kenny.
(A) where
(B) which
(C) why
(D) whose
だと、今度はwhereが正解になるのです。
「visitedであっても、後ろになんかあったらwhereが答え」
と覚えることになるのですが、このように次々と覚えることが出てくると、
「英語は覚えることが多過ぎる! もういやだ!」
となってしまうのです。
ところが、その講師は、キチンと仕組みを説明してくれて、
「関係詞の後ろには文が来る。
文というのは、SVO、SVCのように、形というものがある。
その形が崩れてしまっていて、SとかOが抜けている場合は名詞のwhichが入
る。
だから、I visitedで終わってしまうと、Oがないからwhichなんだ。
なぜかと言うと、I visited the hospital.のように、
もともとは先行詞が入っていたんだからね。
"私は病院を訪れた"って意味が通るだろう。
でも、I was bornにはこういった穴がない。
どこにもthe hospitalを入れる場所がない。だから副詞のwhereになるんだ」
と説明してくれました。
もちろん、これだけじゃなくて、
「SVOとかSVCというのは何か?」
「名詞、副詞というのは何か?」
という、もっと基礎的なところから説明してくれました。
そこで、私は、
「なーんだ、ちゃんと仕組みがあるんじゃないか!
英語と言うのは、ただ単に暗記じゃなくて、頭を使って学べるんだ!
これだったら楽しいじゃん!」
とがぜんやる気がでて来たのです。
もちろん、私の講座でも、こういった仕組みを丁寧に解説する、
「理解する」スタイルで説明させていただいております。
そのため、講座の受講生様も、当時の私と同じように、
「英語って暗記ばかりだと思っていたのですが、
こうやって頭を使って学べば楽しいものなんですね!」
と嬉しいご感想をいただくことがよくあります。
■きっかけでやる気がでることも
上記の例はあくまで「別の面を見る」という一例に過ぎません。
人によっては、
「効率の良い暗記法」だったり、
「効果的なリスニングトレーニング法」だったりするかもしれません。
でも、このように、別の面を見るというのは、
やる気がでるキッカケになるかもしれません。
以上が今回のお話になります。
冒頭でもお話させていただきましたが、
「聞かれて一番困る質問」
なので、人によってはお役に立たない部分もあるかもしれませんが、
少しでもお役に立てれば幸いです。
リーディングにおける「読み方」も、
私が、「別の側面を知ってやる気がでた」1つです。
リーディングというのはただ単にばくぜんと読めばいいだけではなく、
ちゃんとした「読み方」というものがあります。
正しい読み方を身につけたい方は、冒頭でお話しさせていただいた、
「1年でTOEIC 900! 英語真っすぐリーディング講座」
→<
http://51.thebelltree.com/reading35.htm >
がお役に立てれば幸いです。
ちょうど、明日27日(木)が締切となっておりますので、お急ぎください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今後とも皆様の英語学習のお役に立てれば幸いです。
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