今回は英語学習全般のお話になります。
■子どもは語学の天才
本メルマガに限らず、基本的に、私のメルマガ、教材、講座と言ったものは、
すべて、
「英語学習をする大人向け(大学生以上)」
のものです。
理解できたか理解できなかった、ちゃんと勉強した勉強していないは関係なく、
とりあえず一度は、中学・高校の英語教育を終えた方を対象としています。
もちろん、「実質は中学1年レベル」という初心者の方もいらっしゃいます。
例えば、「isとareの違いがわからない」という人もいます。
でも、
1、とりあえず英語教育を終えたこと
2、年齢的には18歳以上であること
の2つの条件は、TOEIC満点のサラリーマンと比べても、この条件は変わりませ
ん。
もちろん、何を教えるかのレベルは違いますが、
「指導の仕方」、「こう英語学習すべきという考え方」は変わりません。
ただ、子どもとなると話は違います。
私のメルマガ、教材、講座は子ども向けには作られていません。
まだ高校生であれば、特に英語が苦手ではない(必ずしも得意でなくても)高校
生なら問題ないと思います。
また、中学生でも、ものによっては共通する部分もあります。
ただ、さすがに小学生以下となると、話はまったく異なります。
「こう英語学習すべき」というスタイルも180度と言っていいぐらい違ます。
というのも、子どもは大人にない鋭い感性を持っているからです。
自分自身、親になって改めて実感しますが、
子どもは語学の天才と言えます。
まるでスポンジのように、どんどん言葉を習得して行きます。
大人のように、論理的な説明は理解できませんが、
その反面、感性が非常に鋭く、自分で勝手にいろいろ応用して自然としゃべれる
ようになって行くのです。
また、
・羞恥心がない(もしくは少ない)から、どんどん積極的にトライできる
・勉強と言う感覚がなく、遊び感覚である
・仕事をしていないのでタップリ時間がある
・親や幼稚園、保育園の先生等、いつでも「先生」がいる
と言った、環境的に有利な点も一杯あります。
子どもであれば、こういった大人にはない武器をもっと積極的に使った学習法
の方が有効でしょう。
また、論理的に説明するより、ダンスや歌など、感性に訴えた学習法の方が
有効でしょう。
ちなみに、以前お話しさせていただきましたが、私は
「英語はやりたい人だけがやれば良い」
と考えています。
子どもに対しては、これは変わりません。
ただ、「やりたいかどうか」の選択権が親に移ります。
つまり、
「子どもに英語をやりたい人だけがやらせれば良い」
(もちろん、子どもの興味の対象も考慮しつつ)
と思います。
「これからの世の中、子どもは全員英語が必須!」
という考え方では決してありません。
■同じ「英語学習者」でも、子どもと大人ではまったく違う
子どもがこのように、考えずに、楽しく、感覚で英語を身につけて行くのを見
て、
「大人も子どものように、いろいろ考えずに英語を感じれば良いんだ!」
と、子どもと同じように感性に訴えて学ぶべきと主張する英語指導者もいます。
ただ、私としてはこれはまったく同意できません。
なぜなら、持っている才能の質が、大人と子どもではまったく違うからです。
先ほどもお話ししたように、子どもはとても感性が鋭いのです。
とにかく何も考えずに英語に触れるだけで、
どんどんスポンジのように吸収して来ます。
また、環境的要因の差も大きいです。
大人になると、「間違えると恥ずかしい」という気持ちから消極的になり勝ち
です。
それに、大人の場合、仕事をしながらになるので、
なかなか英語学習に時間を取ることができません。
また、親のように、いつでも教えてくれる先生もいません。
これだけ、才能や環境的要因が違うのに、同じ方法を取るのはとても有効とは
思えません。
■大人にも子どもにはない武器がある!
先ほど、「子どもは感性が鋭い」とお話しました。
これだけ聞くと、断然大人の方が不利のような気がするのですが、
逆に、大人の方が優れているものもあるのです。
その1つは、「論理力」です。
子どもは理屈で説明してもなかなか理解できません。
特に、小さければ小さいほど理屈を理解できません。
例えば、
「あれは月みたいだけど、月は夜に出るんだよ。
昼に出るのは太陽」
と言っても、なかなか理解できません。
実際に、何回も、何十回も月と太陽を見て、感覚で理解しないとわかりません。
英語についてもこれは同様です。
「従属接続詞の後ろには必ず文を置いて使うんだよ」
と言っても、なかなか理解できません。
実際に、従属接続詞が使われている例を、何十回、何百回と聞いたり、見たり、
話したりして、ようやっと感覚で理解できます。
このように、子どもは感性は鋭くても、論理には弱いのです。
日本人が日本語の文法はわからないのにしゃべれてしまうのはこのためです。
「子ども時代に身につけたものなので、論理ではなく感覚で身につけたもの。
だから、理屈はわからなくてもしゃべれる」
というわけです。
でも、大人には論理力があります。
「while the vacationは間違い。
whileは従属接続詞ですよ。
従属接続詞というのは、後ろに文を置いて使います。
the vacationだけじゃ文じゃないですよね?
ちゃんと、while I was on vacationのように、文を置かないとダメ
なんですよ」
と説明されれば、子どものように何百回と従属接続詞が使われている例に触れ
なくても理解できます。
また、「自分を制御することができる」というのも大人の武器です。
確かに子どもはスポンジのように吸収しますが、
それはあくまで、「興味を示したものには」という条件付きです。
興味がないものには見向きもしません。
「今日は50個単語を覚えるぞ」
「将来のために、今日は1時間がんばるぞ」
なんて考えはありません。
10個単語をやって、それはものすごい勢いで覚えるかもしれませんが、
そこで興味が薄れたらもうやりません。
でも大人なら、「今日はこれだけやるって決めたんだからやるぞ!」と自分を
制御して、英語学習を行うことができます。
このように、大人にも優れている所はあるのです。
「もう自分は大人だから(年だから)ダメだ」
と、ひるんでしまう人がいますが、そんなことはありません。
大人の方が優れている部分だってあるんです。
あくまで、
「子どもと同じような学習法をしていたら負ける」
というだけの話。
大人が持っている武器(論理力等)を有効に活用する学習法を取れば良いので
す。
ちなみに、子どもの場合、私は「楽しくやらせる」というのが一番大切だと
思います。
先ほどもお話ししたように、子どもは興味があるものは吸収しますから。
また、
「英語は楽しい」という経験は大人になってからも大切な財産になります。
私は保育園時代に英会話教室に行っていた経験があります。
諸事情で小学生になってからは続けることができず、
「英語力」としては身に付きませんでした。
中学入学時代に、せいぜいほかの子と比べたアドバンテージは、
「アルファベットがすらすら言える」
「dogやcatなど、簡単な単語を知っている」
程度でした。
その程度ですから、中学に入ってからは英語が苦手になってしまい、
中学入学はずーっと通信簿は2(5段階)でした。
でも、小さい時の体験から「英語は楽しいもの」と思っていたので、
「英語ができるようになりたい」という願望はずっと持っていました。
それがあったからこそ、きっかけをつかんで、英語学習法を変えて再出発ができ
たのだと思いますし、TOEIC 990(満点)、英検1級まで来れたのだと思います
■大人は論理力を使おう!
以上が今回のお話になります。
確かに子どもの方が優れている部分は一杯あります。
でも、大人の方が優れている部分もあるのです。
その優れている部分である、「論理力」を使わない手はありません。
残念ながら、感性では子どもには勝てません。
・考えずに、感覚でやる
・とにかく一杯英語をやればできるようになるだろう
そんな考え方では、大人になってからは英語ができるようになるのはむずかしい
です。
でも、論理力を使えば、子どもを上回ることもできます。
例えば、むずかしい英文を読んだり、正しい英文を作れるようになるには、
かなりの年月が必要です。
でも、大人なら、それは数ヶ月だったり、2、3年でできるようになったりも
します。
発音とか、速くしゃべるとか、感性がモノを言う部分は負けるでしょうが、
論理がモノを言う部分なら勝てます。
大人が持っている唯一とも言える武器、論理力をしっかりと使って英語学習する
ようにしてください。
論理的に、英語の基礎を学び直したい方は、冒頭でお話しさせていただいた、
「ゼロからの英語やり直し教室 New Beginning」
→<
http://51.thebelltree.com/newbeginning24.htm >
がお役に立てれば幸いです。
締切がちょうど明日25日(木)と迫っておりますので、お急ぎください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今後とも皆様の英語学習のお役に立てれば幸いです。
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